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究極のクオリティを誇る『サンダンス×英国オメガ社 T‐SPECピストン TC用』が登場です!

これまでワイセコやJEピストン、アキュラライトなど様々なピストンメーカーとコラボし、オリジナルのピストンをリリースしてきた当社サンダンスですが、この度、イギリスのオメガ社で超高品質な105mmボアH-D用鍛造ピストンを開発。金型をイチから作成したTC用の『サンダンス×オメガ T‐SPECピストン』がこの度、リリースされる運びとなりました。

ちなみにこの『オメガ社』とはエンジニアリングの業界では多くの人に支持されている存在で、バイクの世界ではあの『ブリッテンV1000』のピストンを生産し、ドゥカティのレーサーや最高峰機種のパニガーレでも採用。クルマの世界でもフェラーリ・マラネロのピストンなどに採用されていることで知られています。

その『オメガ』がいかに高品質であるかを簡単に説明すると、まず挙げられるのが一般的な鍛造ピストンとの製造工程の違い。通常、鍛造ピストンは200トン程度の圧力を数秒かけ、文字どおり(鍛=金属を赤熱させ、打ちたたいて質をよくすることで造られる)製法なのですが、対して『オメガ』は600トンの圧力を1分ほどかけて圧縮した後に、やや冷却させてから取り外し、製品化されています。

それはすなわちアルミの密度が高く、強度も高いということなのですが、ゆえに強度を必要としない箇所はかなりの肉抜き加工が可能。その上で他の追従を許さない高強度を誇るものとなっています。

ピストン裏側をご覧になればお分かりのとおり、形状は最新のF-1マシンでは常識になっているクロスリブドスリッパーを彷彿とさせるもので、いわばセミ・クロスリブドスリッパーといえるデザインを採用。究極の強度と軽量化を両立するものとなっており、サンダンス絶対の自信作といっても過言ではないクオリティに仕上げられています。

またピストン表面はディッシュタイプとなっており、適切な圧縮比を実現。前述のとおり105mmボアのピストンゆえ、必然的に2000㏄クラス用となるのですが、シリンダー内壁の表面積が大きく、熱量も高いエンジンにおいて適切な圧縮比は必須項目。日本のガソリンのオクタン価と圧縮比の関係については過去の当ブログで何度も書かせていただいていますが、オレンジ色の文字部分をクリックし、「何故、いたずらに高圧縮化されたエンジンが日本のガソリンではダメなのか」という理由をお読みいただければおのずとお分かりになると思います。

ちなみに海外メーカーでよく見られる大排気量コンプリートエンジンは基本、オクタン価が海外のプレミアムガソリン(100オクタン)を想定したものである上、ほとんどがドラッグレース用となっています。2000ccオーバーのエンジンだと以前は耐久性の項目に『Very poor』と表記されていたほどです。

もちろん、エンジンを日本のガソリンオクタン価に合わせ、適切化されたエンジンは圧倒的なパワーとトルク、ハーレーらしい鼓動感を実現。それは一度でも当社サンダンスが手掛けたマシンに乗ったことがある方なら、ご理解いただけると思います。

海外メーカーの大排気量コンプリートエンジンの多くは104.77㎜のボアが採用されているのですが、当社の新製品である『サンダンス×オメガ T‐SPECピストン』は少しのボアアップで装着可能となり、しかも適切な圧縮比化が可能なのです。つまりは日本のストリートで絶対的な性能とハーレーらしい鼓動感溢れるテイスト、高い耐久性をお約束するものとなっています。

もちろん、これまで当社で取り扱っていたサンダンス・ワイセコピストンでも強度や品質的に問題はないのですが、ハイパワーかつ高トルクの大排気量車では、この『サンダンス×オメガ』がより理想的でなおかつ安全マージンが高いということで今回のリリースに至った次第です。今後は2000ccクラスのエンジンはこちらに随時切り替えていく予定ですので、まずはこのブログにて皆さまにお伝えしておきます。

販売価格は前後セットで8万円程度になる予定ですので、皆さまオレンジ色の文字部分をクリックし、当サイトのカスタムパーツ・コーナーをぜひチェックしてみてください。

 

 

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