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ツインテックEFIコントロールシステムM8用、最終テスト段階に突入です!

「インジェクションにキャブレター以上の味わいを与える」ことを標榜し、実際に多くのお客様から大好評を博している当社の『Daytona Twin Tec Complete EFI Control System』ですが、この度、2017~2020年式ミルウォーキーエイト用の試作品が当社サンダンスに入荷いたしました。

これまで様々なテストを繰り返し、その様子がクラブハーレー誌でも紹介され、過去の当社ブログでもお伝えしてまいりましたが、いよいよ最終テスト段階に突入。あと少しでリリースされる運びとなりました。

2007年から全車種がインジェクション化され、一部のユーザーからは「味わいがなくなった」などと揶揄されることもあるハーレーEFIモデルですが、当社の『Daytona Twin Tec Complete EFI Control System』を取り付け、フライホイールをヘビーウェイト化し、圧縮比を適正化した車両は決してその限りではありません。むしろキャブレター車以上に『ハーレーらしい鼓動感』が味わえるものになると自負しております。

もちろん、それを実現する上で今回入荷したDaytona Twin Tec Complete EFI Control Systemへの変更が欠かせないのはいうまでもありませんが、ハーレーに限らず『エンジンチューニング』というものはトータルで語るべきものであり、まず必要不可欠となるのが『圧縮比の適切化』。特にM8の場合、1923ccの排気量となった2023年CVOモデルで圧縮比が10.2:1となっているのですが、これはあくまでもアメリカで流通するガソリンオクタン価に合わせたものであり当然、日本のガソリンに適合するものではありません。

このガソリンオクタン価と圧縮比についても過去の当社ブログで書かせていただいているのですが、改めてここでオクタン価とは何ぞやということを記すと、これは「ガソリンの自然発火のし難さ」を示すパラメーターであり、数値が高ければ高いほど自然発火が「ガマンできる」ということ。
ガソリンエンジンはスパーク着火式であるため、最適な着火タイミング以前にガソリンが自然着火することがないようコントロールする必要があるのですが、当然エンジンのピストン上昇による圧縮発熱によって自然着火してしまうことを避ける必要があります。そして、この『自然発火』はもちろんカムタイミングや点火時期(遅角)で防げる類のものではありません。

以前の当社ブログでも日本の市場に流通するガソリン・オクタン価の低さについてお伝えさせていただいたのですが、特にアメリカのハイオクガソリンに合わせてエンジンが設計されたミルウォーキーエイトの場合、圧縮比の適正化は必須となります。

ハーレーが何故、ハイオクガソリン指定なのか? 高圧縮化されたエンジンが何故ノッキング(によるブレイグニッション)が原因となるエンジントラブルが頻発するのか? 基本的な理屈を考えれば答えが自ずと分かると思います。

つまり日本のガソリンオクタン価事情を考えると燃焼室加工による圧縮比の適切化やピストンの変更による圧縮比の適切化をしなけばならないということがご理解いただけると思います。

つまりは当社のDaytona Twin Tec Complete EFI Control Systemをミルウォーキーエイトに取り付ける際は必ず圧縮比の適切化必須条件となりますので、お客様たちはその点、ご理解いただけると助かります。

たとえば商売という観点から考えるとポン付けでEFIコントローラーを販売することをオススメするのが正解かもしれませんが、当社サンダンスのポリシーはそうではありません。ハーレーを「より安全で楽しく」するのが務めであると考えます。Daytona Twin Tec Complete EFI Control Systemをミルウォーキーエイトに取り付ける場合、必ず圧縮比の適正化がセットとなることを、ここでお伝えさせていただきます。

また当社のDaytona Twin Tec Complete EFI Control System日本のガソリンオクタン価事情に適合したJapanバージョンとなっております。平行もののツインテックは米国仕様となっているため、日本のガソリンに適合しないのはもちろん、カタチが同じように見えてもファームウェアも異なるゆえ、まったくの別モノであることをご理解ください。よって修理も当社サンダンスでは承れませんので、その点、改めてご注意ください。

もちろん、当社推奨のチューニングメニューを施工したマシンに関しては、「キャブレター車以上にハーレーらしい鼓動感溢れるテイスト」となることを必ずお約束いたします。何やら長いブログとなってしまいましたが、ご不明な点などありましたら、お気軽に当社サンダンスまでお問合せください。

 

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