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旧車マニアに朗報! “リークレス” スプロケットシャフト・アウターシールが登場です!

ショベル以前のハーレーでは、一般的に当たり前とされる『オイル漏れ』。特に旧車であればあるほど、一部には「オイルが漏れるのは入っている証拠」などと嘯(うそぶ)く人が多いのも残念な事実なのですが、当社サンダンスのスタンスは決してそうでありません。

旧いハーレーといえども機械は機械。構造を理解し、それに対する対策をたてれば故障の原因は必ず根絶できるとサンダンスでは考えます。

そうしたポリシーから当社では2006年より4速ミッションのオイル漏れを完全に根絶する  “リークレス” シリーズをリリースし、それぞれ大好評をいただいています。

ミッションにおいて「オイル漏れを完全に止める」のは必須ですが、それは当然エンジンでも同じです。

人体にたとえると、血液と同じ役割といえるオイルをダラダラと垂れ流している状況が良かろうハズもありませんし、大けが&大流血しながら「血が流れている証拠」と強がったままではヘタしたら出血死に至ってしまいます。

もちろん人体には自然治癒力というものがあるので、よほど深いキズでなければ時間と共に癒されることもあるのでしょうが、機械たるハーレーではそうは問屋が卸しません。やはり構造的理論に基づいた対策が重要となります。

そこでこの度、当社で開発したのが上にある “リークレス” スプロケットシャフト・アウターシールです。

クランクシャフト部にシール機構を持たない’54年式以前のモデル用に、現在も “リークレス” クランクケースオイルシールをリリースし、ご好評いただいておりますが、これは取り付けに多少手間がかかるという声があるのも正直なところ。

そこで開発したのが、このA5052アルミ材と特注オイルシールを組み合わせて漏れを完全にシャットアウトできる“リークレス” スプロケットシャフト・アウターシールです。これを以前のシールと組み合わせれば、さらに安心確実にクランクスプロケットシャフト部からのオイル漏れを完全にシャットアウトします。

まずその取り付けの構造をご説明させていただきますと、まずはミッションのシールカバーと同じように専用設計ガスケットを取り付け、それをアルミ製アウターシールでシッカリと押さえつける構造なのですが、1枚目および2枚目の写真をご覧いただければお分かりのとおり、アウターシールには特注オイルシールが内蔵され、クランクのスプロケットシャフトからのオイル漏れを根絶するものとなっています。

さらに上の写真をご覧いただければお分かりのとおり、ガスケットの上からアルミ製シールカバーを取り付け、それをプライマリーカバー固定のボルト穴のボルト&ワッシャーで押さえるという構造となっているのですが、こうして見ると「なるほど」と思えるものではないでしょうか。

プライマリーカバーを取り付ければ目に触れない小さなパーツですが、こうした質実剛健な部分にこだわるのも当社サンダンスが創業時から抱く変わらぬ流儀です。

たとえばオープンプライマリーの車両なら上写真の構造をご覧になってもクランクのスプロケットシャフトからのオイル漏れをこのパーツが完全に防止することをご理解いただけると思います。

旧車のインナープライマリーを使用する場合はシールカバーに合わせた穴加工が必要となりますが、そうしたヒト手間で愛車が “オイル漏れのない”  旧車となり、安心感が格段に向上します。また環境保全の観点からもこの先の時代は、こうしたパーツが必須になるのではないでしょうか。

こうしたパーツを紹介すると「なるほどねぇ。こうすればオイル漏れが止まるんだ」と簡単に考える人も中には多いかもしれませんが、まずハーレーの構造的問題点に対して疑問を抱き、対策と構造を実際に考え、特注でオイルシールを製作するなど、工業製品としての精度を高いレベルで追求しなければ、こうしたパーツを生み出すことはできません。

また過去にこのクランクケースのオイル漏れ防止パーツも海外他社製品などにありましたが、それが完璧かと問われれば残念ながら決してそうではありません。カタログをめくり、パーツをチョイスし、それを取り付けるだけではなく、構造的に疑問を抱くものであれば、さらに良いものを新たに設計・開発し、創り上げることが繰り返しを承知で言えば当社サンダンスの創業以来、変わらぬポリシーなのです。

「ハーレーだから、旧車だから仕方ない」という逃げ口上が、当社サンダンスの辞書にはないことを、このブログをとおして多くの方がご理解いただければ幸いに思います。

現在、価格はまだ決定していませんが、おそらく “リークレス” シールカバーと同じようにお求めやすいリーズナブルな価格設定となる(※ボルトとガスケットは別売)予定です。パン、ナックルなどオイル漏れに悩む旧車オーナーの方はぜひお気軽に当社サンダンスまでお問合せください。

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