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サンダンス流旧車再生術は鋳肌の再現までこだわります!

現在も毎日のようにユーザーの皆さんや業者の皆さんから旧車のレストアを依頼され、日々膨大な作業を行っている当社サンダンスですが、今回はその“再生向上術”に関するひとつのコダワリをご紹介。たとえば旧車をレストアする際、ノーマル以上のパワーとトルク、信頼性を与えるのはもちろん、仕上がりの“質感”も追求するのが当社サンダンスの流儀なのですが、ここではそのテクニックをチラリと披露したいと思います。

今回は1976年式のショベル・ミッションのオーバーホールとミッションケースの修理をご依頼いただいたのですが、これはカバーのマウント部分が破損し、普通なら交換などが検討される症例。たしかに社外のミッションケースなどを購入し、そのまま使えばハナシも早いのかもしれませんが、旧車オーナーの皆さんの中には純正パーツにこだわりたいという方が多いのも事実。もちろんその点は当社サンダンスでは承知しております。
その際、上の写真にあるとおり当社サンダンスでは破損部分の肉盛り溶接を施す前に、まずは溶接対象物をガスバーナーで全体を熱してから作業を行うのですが、これは冷却収縮時のケース歪みによって破損してしまうことをあらかじめ防止する措置。こうした下作業を行った上で、まずは溶接作業に着手します。

その後、溶接で破損部分を肉盛りし、一昼夜以上かけてゆっくりと熱をさまし、といった工程で修理再生を行うのですが、溶接跡をそのままにしたり、ただ削るだけでは仕上がりの雰囲気も興ざめなものになってしまうのは必至。レストアした箇所が「どこを直したのか分からない」よう仕上げるのも当社代表のZAK柴崎のコダワリです。

そこで登場するのがコチラに紹介する工具なのですが、これは鋳肌を再現するために特注で製作した「特製砂肌ポンチ」と呼ぶべきもの。もちろん、こうした工具が一般的に市販されているワケではなくサンダンスのスペシャルツールとなっています。作業の手順としては肉盛り溶接を施した部分をリューターで削り、カタチを形成し、強度を確保した上でこの「特製砂肌ポンチ」を使い、旧車的質感を再現していきます。

結果、仕上がったのが上の写真の部分なのですが、どこをどのように修理再生したかがお分かりになるでしょうか? 内部をキッチリ修理するのはもちろん、こうした完成の質感にもこだわるのも当社サンダンスの流儀です。

今回は旧車レストアにおける作業の一端を紹介させていただいたのですが、(ちょっと言い方は悪いかもしれませんが)当社のヘンタイ的なコダワリがこのブログで少しでも伝われば幸いです。

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