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ハーレーの高圧縮問題! #6

これまで“ハーレーの高圧縮化”にまつわる問題を様々な形でお伝えさせて頂いた当ブログですが、今回は現行車種である ミルウォーキーエイトの問題点について述べさせて頂きたいと思います。

2017年に、それまでのツインカムから代替わりし、市場に登場したこのモデルですが、正直、ユーザー様から聞こえるのが「夏場のエンジンが熱すぎる!」という意見。

またアメリカからの情報によると
「バルブが落ちた……」
「ピストンのスカートが溶けた……」
などと色々な情報が入っています。もしかすると日本でも同じような経験を持つ方も、きっと少なくないのではないでしょうか?

日本のガソリンとアメリカのガソリン、そのオクタン価が異なるにも関わらず、こうした問題が起こる要因に“エンジンの高圧縮化”があります。繰り返しになってしまいますが、実際、アメリカで流通するハイオクガソリンは日本のソレよりもオクタン価が高く、逆に日本のハイオクはアメリカのレギュラーガソリンより低いオクタン価となっているようなのですが、米国仕様のハーレーでは日本における圧縮比が適切ではなく、必然的に“ノッキング”が発生することになります。これまで何度か当ブログや各媒体でお伝えしてきたとおり、過剰に圧縮比が高いエンジンでは日本のハイオクガソリンのオクタン価では問題が起こってしまうのは明白です。ましてやエアクリーナーやマフラーのみならずカムやハイコンプピストンなどを組み込んだ車輛には大きなトラブルが発生するケースが多く、当社に修理に持ち込まれているのが現状です。いたずらにユーザーの皆さんの不安をあおるワケではないのですが、まずはこれが現実であることをお伝えしたいと思います。

この問題に対応する為、 サンダンス ではいち早くオリジナルのリバースドーム型の鍛造 ピストンを開発し、リリースするに至っています。

ミルウォーキーエイトの構造を見るとシリンダーヘッド側の加工では、燃焼室を削るスペースが無く、どうしても問題の抜本的な解決に至らないのですが、そうした点を踏まえて製造した当社のピストンは、下の比較写真をご覧になればお分かりのとおり、ミルウォーキーエイトの過剰な高圧縮を改善し、本来持つパフォーマンスを引き出すものであると自負するプロダクツです。ちなみに右側のリバースドーム型のピストンが当社製です。

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この当社製品によって燃焼室の圧縮が適正化され、色々な問題が解決されます。もちろん、このピストンとコメティックに特注したオリジナルのヘッドガスケットとのコンビネーションにより、エンジン・トラブル最大の原因であるノッキングを未然に防ぎ、壊れないエンジンになり、更には完全暖機後のパワーもトルクも確実に上がります!!

年式に関係なくノッキングが出てお困りの方、乗っている車輌で気になるところがある方は是非、お問合せください。

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