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NISMO Super-GT 総監督の松村基宏氏が当社サンダンスにご来訪されました。

先日サンダンスに、日産モータースポーツ&カスタマイズ社の副社長でレース技術のNISMO(ニスモ)事業部で国内スーパーGT 日産系チームの総監督の松村基宏氏がご来店されました。ちなみに同氏は2020年に登場したGTR50(720馬力)の開発を指揮したエンジニアです。

「なぜハーレー屋にNISMO(ニスモ)の総監督が?」とこのブログを読んで感じた人もいるかと思います。

じつは当社代表のZAK柴崎は若かりし時代に日産系エンジンのチューナーだったこともあり、日産開発部の松村氏とは96年頃からの旧知の仲。尊敬できる自慢の友と言える間柄なのです。

1997年と翌98年に米国デイトナ『バトル・オブ・ザ・ツイン』でサンダンスが2年連続優勝し、同年7月の鈴鹿8耐に初参戦しましたが、それ以前は長く苦難の時代がありました。そんな時代(90年代初頭)に、知人で四輪レースの大先輩の人を通して紹介されたのが松村氏だったのです。
その松村氏は当時、日産のパワートレーン開発部の課長でした。立場が違えど同じ技術者。そして、エンジニアとして、似たようなイバラの道を歩いてきた松村氏の苦労話や経験談は、当時のZAK柴崎にとって、とても励みになり、参考になったという経緯がありました。

もちろん松村氏は日産の重要なポストゆえ、守秘義務を厳守すべき立場であり、技術的話はご法度なのは言うまでもありません。
しかし松村氏の、この時の言葉が、少し心が折れつつあったZAKにとって支えになったのは事実です。少しおこがましいかもしれませんが、出会いの時以来、松村氏はZAKにとって良い意味でのライバルであり、目標になったのです。
今回、松村氏がサンダンスを訪れたのは、共通の知人がZAKの写真をメールで送ったのがキッカケで、スーパーGTのシーズン中にも関わらず多忙な中、時間を割いて会いに来てくれました。松村氏が新型エンジンの開発のため米国のデトロイトに渡ってから26年ぶりの再会でしたが、四半世紀以上の時間の隔たりをまったく感じることなく、これまでお互いやってきた事のエンジン談義に花を咲かせました。ZAK曰く、まるで同窓会で旧友と再会した時のような感じだったそうです。
「価値観が同じ者同士は、何年も会わなくとも心がつながっているものなんだなぁ……」とZAKもこの日のことを振り返ります。
松村氏とZAKの技術者談義はとどまることを知らず、サンダンスのショールームやファクトリーにて楽しいひと時(5時間にも渡る)を過ごしました。
「技術者というものは虚栄を張って自分を大きく見せるのではなく、コツコツと互いがやってきたことを見るだけで心がつながるものだからね。クルマのレースの世界とハーレーの世界は違うけど、エンジニアとしてお互いの道のりや苦労が深く分かるというか。そうして培った技術をお客さんに還元するのが我々の仕事だから。晩年にきて、お客さんや周りの人たちの笑顔に囲まれていると、つくづくサンダンスをやってきて良かったと思うんだ」。

NISMOの松村基宏氏と当社ZAK柴崎━━技術者として刺激しあうこの2人は、これからも長く濃い関係が続きそうです。

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