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C-TEKバッテリーチャージャー正規販売店のサンダンスからのお知らせ。「並行輸入品にご注意を!」
2007年よりハーレー全車種に採用され、今やスタンダードなものになったといっても過言でないEFIですが、電気消費量の多いこのモデルに於いて、バッテリーを完璧な状態に保つことは必須条件。放電したバッテリーではセルモーターによる始動が難しいのはもちろん、電力不足によるコンピューターのエラーなど、多くのトラブルの原因になることは、もはや周知の事実なのではないでしょうか?
そうしたことを踏まえ、当社では『サンダンス/C-TEKバッテリーチャージャー』を当初からカタログラインナップに加え、EFI車ユーザーの皆様はもちろん、その他のモデルを所有するお客様にもサンダンスでは正規販売店としてオススメしてきたのですが、しかし、この「C-TEK」。世界で唯一、フェラーリやメルセデスなどの一流カー・メーカーがバッテリーチャージャーとして正規採用している人気商品なだけに巷では「並行輸入モノ」がチラホラと存在するのが現実のようです。
良いものを少しでも安く手に入れたい、という消費者心理は我々も理解出来ますし、今の時代、スマホやパソコンで検索すれば様々な「激安商品」がヒットするのですが、しかし「安物買いの銭失い」という諺のとおり、安易に並行輸入モノを手にすれば大きな問題に直面することもお伝えしなければならない事実です。
では何故、並行輸入モノがイケナイのか? それは日本の経済産業省が定めたで電気安全法、すなわち『PSE』という法律が大きく関わっています。
この法律は「電気用品の製造、輸入、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する」ことを目的としたもので、詳細は経済産業省のホームページ「https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/act_outline.html」にも記されているのですが、要約すると「コンセントに挿す電化製品はPSEを取得していなければならない」ということ。販売している業者はもちろん、上記のPSEマークが付いていないものをコンセントに挿すだけで違法になります。
もちろん、当社サンダンスの『C-TEKバッテリーチャージャー』は正規品ゆえ安全・安心なのですが、並行輸入モノの場合、並行輸入違法販売業者が摘発された際、販売した商品を回収する義務が発生します。つまり、折角購入したバッテリーチャージャーでもユーザーさんは問答無用で取られてしまうのです。
もちろん、それが返金されるか否か、購入した業者とのやり取り次第になるのでしょうが、今の時代、ネット販売などでは履歴から住所が追われる可能性も大きく、必ず回収の対象になることは覚えておきたいところです。
また機能的な面に於いても、たとえばアメリカからの並行輸入モノの場合、コンセントのサイズが違うという問題もあります。現在の日本の家庭用コンセントはプラス側が微妙に大きく、マイナス側が小さいアメリカと同じ規格のコンセントが増えてきましたが、延長コードなどではそうはいきません。たとえば、ある並行輸入業者は「コンセントのプラス側を削れ」や「アダプターを使用する」的な指示書を添付しているとのことですが、そもそもPSEマークのないものを販売すること自体、違法です。さらにアメリカは電圧が110V仕様、日本は100V仕様なのですが、そうした構造の違いも正しく充電されない原因となります。
ちなみにアメリカのC-TEKは電圧の許容範囲が100~115V、日本仕様は95V~110Vなのですが、日本の100Vのコンセントは常に安定して100Vが供給されているワケではありません。たとえばドライヤーなど消費電力の大きい電化製品や工場ではコンプレッサーを使った場合、100V以下に電圧が落ち、アメリカ仕様C-TEKでは充電しない状態になります。そうした状況が頻繁に発生するとC-TEK自体がエラーを起こす可能性があることはお伝えしなければならない事実です。
もちろんC-TEKのバッテリーチャージャーは充電の際、電圧と電流を自動でコントロールし、たとえばバッテリーが満充電になれば充電を止め、電極から放電されれば再び充電されるという構造になっており、それが世界特許となっているので極論を言えばアメリカ仕様の並行輸入モノでも使えるのですが、先ほどのPSEの件を考えれば正しい正規品を購入し、使用することが絶対です。またご自宅の近所の電柱にあるトランスが何等かの原因でショートした場合、PSEを取得していない電化製品を使っていたとしたら膨大な賠償金が発生する可能性もあります。
つまりは当社の「サンダンス/C-TEKバッテリーチャージャー」のような正規品こそ推奨すべきものなのですが、電圧と電流を自動でコントロールするこの機器は、専用コンセントに繋いだままでも過充電を起こすことなく、バッテリーのベストな状態が保たれます。
今回のブログは市場に流通する並行輸入モノのC-TEKにまつわる注意点をテーマにさせて頂きましたが、我々サンダンスが願うのは、常に「ユーザーの皆様が楽しくハーレー・ライフを送る」ということ。このブログが「安いから」という理由で並行モノの購入しようとしている方にとって「転ばぬ先の杖」になることを願うばかりです。