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マレーシアからカスタムショー、ART OF SPEED主催のAsep Ahmad Iskandarさんと同ショーのチャンピオン、Irwann Chengさんがサンダンスに来社されました。
毎年、年末恒例となるムーンアイズさん主催のYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOWの時期になると海外から多くのお客様が当社サンダンスにアシを運んでこられますが、マレーシアのカスタムショー、ART OF SPEEDの主催者であるAsep Ahmad Iskandarさんと同ショーのビルドオフ・チャンピオン、Irwann Chengさんが来社されました。
当日はYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOWの2日前、11月29日のサンダンス来社だったのですが、Irwannさんたっての希望で、どうしても自分のカスタムと当社代表のZAK柴崎と一緒に写真を撮りたかったとのこと。いそがしい搬入前にも関わらず、運搬用のクレートを積んだトラックで来社となりました。
そのマシンを当社サンダンス前で梱包を解き、無事に撮影となったのですが、エンジンはYAMAHAの海外輸出モデル、2スト・シングルのRX₋Z135を並列で二機掛けしたもの。近年では東南アジアのビルダーの皆さんがシングルエンジンにシリンダーを追加して二気筒化したり、二気筒を三気筒化したりといったハンドメイド・エンジンを見ることが、ままありますがIrwannさんは強化クランクシャフトを製作し、シングルをバーチカルツイン化。こうしてエンジンをクリエイトするという意欲は海外の若いビルダーさんの方が強いようにも感じます。
当社サンダンスといえばスーパーXRやスーパーXR-BT、スーパー“リアル”ナックルなどのエンジンをイチから設計し、ストックよりパワーとトルクを与えながらも、日常のストリートで不安なく走らせる耐久性も両立することで世界的にも知られていますが、Irwannさんのような海外の若いビルダーにとっても当社のZAK柴崎はヒーローとのこと。これは、このブログ担当スタッフとしてサンダンスにいると、しばしば感じることなのですが、海外の人々の方が当社サンダンス代表のZAK柴崎の技術を正当に評価し、リスペクトを抱いているように見えるのも正直なところです。
ちなみに当日はマレーシアからショップやメディアが3件ほど、トータルで10名ほどのお客さんが当社サンダンスを訪れたのですが、皆さん、当社の技術には興味津々。先日のブログで紹介したクラッチ操作を必要としない『サイバークラッチ』にも、かなり驚いた様子です。
もちろん、このように海外の若いビルダーや日本のビルダーの皆さんが技術的な教えを受けるため、当社サンダンスを訪れることはZAK柴崎曰く(本気で学びたいのであれば)ウエルカムとのこと。これまでもハーレーダビッドソンバイブルや現在、発売中のハーレーダビッドソンダイナミクスなどの書籍で少しでも正しい技術が伝わるよう尽力してきましたが、業界が少しでも良くなるためなら、アドバイスや技術的な協力は惜しみません。当社サンダンスとしては安全で楽しいハーレーを少しでも多くのユーザーの皆さんに提供できればとも考えてますし、それは国境を越えても変わりません。少しでも当社サンダンスが力になれれば、とも思う次第です。
今回のマレーシアのIrwannさんのように創意工夫を凝らしてエンジンと向き合う若者の存在はZAK柴崎曰く、とっても喜ばしいこと。ただ何かを再現したり、昔の人がやった手法をそのままカタチにすることよりも“エンジンをクリエイションする”ということに挑戦するIrwannさんの姿勢と、今後の活躍には大いに期待したいとのことです。