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今後のエンジンリビルドおよびエンジンチューニングサービスに関するお知らせ

エンジンチューニングや修理や整備など日頃からお客様にご愛玩いただいている当社サンダンスですが、じつは全国津々浦々からの業者の皆様からの外注としても仕事を承っていることも知る人ぞ知る事実です。
その内容はエンジンリビルドやミッションへのリークレス対策などメニューは多岐に渡りますが、年間トータルで数えると業者様のみでも120台超、一般のお客様も合わせると200機以上、出荷を行っております。

ナックルやパン、ショベルにサイドバルブ、XRなどはもちろん、車種年式新旧問わずに様々な“T-SPEC”サービスを用意しているゆえ、中には一般的には修復不可能と思えるレストレーションなども対応させていただいているのですが、この度、外注サービスの内容を一部、見直しさせていただくことになりました。

先日、とあるショップからの依頼によって外注として当社サンダンスでフライホイールのバランス取りと芯出し作業を行ったのですが、どうやらそのショップが他の業者様から受けた仕事をそのまま当社サンダンスへ丸投げ。当社で行った仕事をあたかも自分のショップで行ったように見せかけるため、粗雑な梱包に変えた挙句、(おそらく)落下によってクランク軸がズレるどころかピニオンシャフトが許容範囲を大きく(10倍以上)超え、ミリ単位で曲がってしまうという、あり得ない事案が発生したことがその理由です。

先に述べたとおりクランクというものは少しの衝撃で、せっかく行ったバランス取りや芯出しも狂ってしまうほどデリケートな部品です。ゆえに当社から出荷する際には細心の注意を払い、厳重な梱包を行うのですが、そうした繊細な扱いが要求されるパーツを雑に扱ってしまうこと自体、当社では理解できないのが正直なところです。

もちろん、当社では出荷前に厳重なチェックを行い、その上で「どこをどのように修繕したか」を分かりやすくお伝えする為、作業内容を写真や動画ですべて克明に記録しているのですが、今回のような業者のミスによって当社の技術サービスが正しくお届け出来ないというのも残念極まりない話です。

そうした事案が重なった結果、この度、よほど信用できる業者様からの依頼以外はお受けしないという結論に至った次第です。

今、現在も当社サンダンスには全国各地の業者様からエンジン修理やレストアのご依頼をいただいているのですが、なにぶん当社代表のZAK柴崎も身体がひとつなので、対応する仕事量にも限度があります。また当社のプライドといっても過言ではない“T-SPEC”によるエンジン・リビルドは(他の仕事も同様ですが)一切の手抜きをしないことを信条としています。

ゆえに今後はエンジンチューニングおよびレストレーション、ミッションのリビルドなども、当社がお勧めするメニュー以外は(業者様も個人のお客様も)お受けできないという結論となりましたことを、ここでお伝えさせていただきます。

たとえば旧車のレストアのみならず、エボリューションのエンジンOHにおいても中には「クランクへのヘビーウェイトリングの取り付け」を予算の都合で行わないという人もこれまではいらっしゃったのですが、やはり「ハーレーらしい鼓動感」と「飽きないフィーリング」を実現する為には必須の作業となります。またエンジンの耐久性を格段に向上させる金属の表面改善技術や圧縮比の適正化なども、「ベスト」のハーレーとするには不可欠の作業です。

ゆえにこの先、ご依頼いただく仕事は当社サンダンスが考えるベストな作業のみを提供させていただくことに内容を変更いたします。

つまり今後は当社、サンダンスのみが提供できるサービスにシフトし、「より味わい深く」「ハーレーらしい鼓動感を強調した」「飽きないエンジン」を生み出していく所存です。

またナックルやパン、サイドバルブなどの旧車のレストレーションを行う際は、フレーム(車体)とエンジンをセットで持ち込んでいただける業者様、もしくはエンジン搭載後に正しく作業を行える業者様に限らせていただきます。

たとえば上の図にあるようにエンジンはバイクの車体構成の中で重要なトラスメンバーを担う、ということを理解できる方ならお分かりだと思いますが、エンジンのレストレーションは車体と一体で行うことが基本であり、いくら正しくエンジン修理を行っても、フレームに歪みが生じていた場合、エンジンがよじれ、クランクケースの破損やシリンダーのクラックなどを引き起こすことが多々あります。

それらを熟知し、対策を行えるスキルの業者様の場合、問題はありませんが、そうした基本的なことを理解できないメカニックの方に対してはこの先、作業をお受けできないのも正直なところです。また日本のガソリン事情を無視した極端な高圧縮化もお断りの対象とさせていただきます。さらに当社が推奨しないオイル添加剤や無名のアンダーグラウンドで製造された正体不明のオイルなどの使用によるトラブルも、これまで多く散見されますので、当社の推奨品やセッティングと異なることをする方には作業をお断りせざるを得ないのが現状です。

なにより、すべてのお客様に対してベストなコンディション、魅力を余すことなく引き出したハーレーを提供することが当社サンダンスの願いです。よって適切な圧縮比や指定オイル(ケノル パワーツーリングおよびスーパースリック)の使用、推奨するエンジンおよびミッションの改善メニューをこれからは徹底させていただきます。

よってこの先は、当社のオススメするメニュー以外でのエンジンリビルドやチューニングをお断りさせていただくことをご了承ください。もちろん、これは決して高飛車な気持ちではなく、ベストのハーレーを提供することが当社サンダンスの本意ゆえ。これからも安全で楽しく、飽きないハーレーを提供していく所存です。その点をご理解くださると幸いです。

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