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ハーレー高圧縮問題! #5
どんどん入庫します・・・
120cuiエンジンが入庫しました。
走行中に凄い音がして走行不能になったとのこと・・・
エンジンだけ分解された状態で入庫しましたが、かなりの重症でバルブスプリングは折れていて、バルブの傘が切れ落ちピストンは傷だらけ・・・
シリンダーにも傷、クランクも分解してバランスを取らないといけない状態です。
今回はヘッドの燃焼室は広げるんではなくバルブ、バルブスプリングを交換し燃焼室はある程度の傷を無くし綺麗にしあげました。
これでは圧縮が高いままなので、この車輌は SUNDANCE製のリバースドームピストンで適正圧縮比にします。
フラットピストンからこれだけ抉れているピストンに替える事で適正な圧縮比になります。
そしてツインカムのクランクはクランクピンが圧入されている為、通常より大変です。
クランクを分解しウエイトを溶接して、バランスと芯出しをしながらクランクピンを圧入していきます。
コンロッドも少し曲がっていたので修正しました。
シリンダーには先日紹介した NEWコーティングを施しました。
ニカジルの 7分の1 のフリクションになる T-SPECコーティングです!
ピストンに合わせてコーティングしていくので、ある程度の傷は問題なく元のシリンダーが使えます!
全てを組み上げて納品。
お客様からは「低速でのバタつきが無くなり安定した3拍子でドコドコと腹にくる鼓動感! トルクも増して吹け上がりは滑らかで凄く乗りやすく気持ちよく走れエンジンは熱くもならず低速から高速の全域、言う事なしです!!」
との、お喜びの声を頂きました!
高圧縮の為にエンジンが壊れてしまいましたが、生まれ変わったエンジンは別物です!
皆さんは壊れる前に良い状態にして楽しく安心して安全に乗って下さい!!