SPORTSTERS
はじめに
日常で気を使ってほしいこと
よりハーレーを乗りやすくするためには
エンジンを快適に仕上げるには
駆動系とホイール
スポーツスターを体の一部にするためのポジション
スポーツスター系全体総論
COLUMN
1. はじめに
2. 日常で気を使ってほしいこと
3. よりハーレーを乗りやすくするためには
4. エンジンを快適に仕上げるには
5. 駆動系とホイール
6. スポーツスターを体の一部にするためのポジション
7. スポーツスター系全体総論

「よりハーレーを乗りやすくするためには」
03
《乗り心地を向上させる》
 スポーツスターに乗って最初に違和感を覚える人は、フロントサスの動きだという人が多いようです。というのもリヤサスは非常に硬く、それに反してフロントサスは非常に柔らかく、フロントブレーキを多用する日本人には扱いにくいでしょう。この原因はフロントスプリングのレートにあります。特性としては「奥でふんばらないサス」です。まずこのフロントサスを改善することで、使いやすさはかなり向上します。
 日本人の体重や道路状況、また使用状況を考慮したフロントフォークスプリングとフロントフォークオイルがありますので、これに交換することをお奨めします。フロントブレーキをかけた時に奥で踏ん張ってくれるので安心してフロントブレーキが使えるようになり、乗り心地も向上します。また細かなセッティングをしたいのであれば、フロントフォークトップに装着し、無段階にイニシャル調整の行えるフロントフォークイニシャルアジャスターも有効です。
フロントフォークスプリングキット
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フロントフォークイニシャルアジャスター
(1200Sフォーク除く)
 またアメリカ人の想定体重より日本人は一般的に軽いので、リヤサスも合わせて交換すると効果的です。当社で推奨しているリヤサスはクァンタムとの共同開発によるサンダンス・クァンタムで、レースやストリートでセッティングを繰り返し、日本人が日本で乗って快適に走れるようなサスを作り上げています。
またオーバーホールも容易に行えるため(当社でオーバーホール可能)、ロングライフで使えるという魅力もあります。
サンダンス・クァンタム
 もしふらつき感を感じるのなら、ステアリングダンパーを装着してふらつき感を減衰させるという方法もありますが、根本的な対策を行いたいのであればトレール量を変更するといったディメンションチューニングが必要です。一般的にトレール量はハンドルの復元性に大きくかかわり、ふらつき感に影響してきます。

 トレールを変更する方法としてはステムセットの交換になりますが、ノーマルフロントフォークをそのまま使え、なおかつスタンダードルックを活かせるステディトラック・ツリーがお奨めです。サスセッティングも合わせて行うことで、国産ネイキッドスポーツ並のサスパフォーマンスによるコーナリング性能を発揮できます。
また、さらに細かなセッティングを行いたい人には、可変オフセット機能を持たせたオフセットトリプルヨークやステアリングダンパーも用意してありますので、これらを使ってより突き詰めたセッティングが行えます。
”ステディトラック”キャストトリプルツリー
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オフセットトリプルヨーク
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ステアリングダンパー
《ブレーキ》
 フロントサスと同様に国産車から乗り換えて違和感を覚える部分に、フロントブレーキがあると思います。マスターシリンダーとブレーキキャリパーの口径比率などが国産車と異なるので、サスの沈み込みと合わせて効かないイメージを強く感じるでしょう。理由は諸説ありますが、フロントサスの良好なセッティングを探り出せていなかった時代に於いては、フロントブレーキが効き過ぎるとブレーキロックで転倒しやすい為それを回避するためのセッティングであるとも言われていました。リヤブレーキならばロックさせてもコントロールしやすいため、「ハーレーはリヤブレーキで止まる」とも言われる理由です。しかし現代に於いては、高い制動力を求めるのであれば、それに見合ったサスセッティングをきちんと行う事で、フロントブレーキの効力は非常に大きく変わります。

 そういった場合の対処としてはブレーキホースを膨張して圧力逃げの起きないテフロンホースを用い、外皮に破損を防止するためステンレスメッシュを用いた、俗にいうステンレスメッシュホースに交換してみましょう。圧力逃げを起こさない分だけブレーキレバーへの入力がブレーキキャリパーに伝わり、ダイレクトでコントロール性も大幅に向上します。またブレーキキャリパーもしっかりとしたメンテナンスが必要で、ブレーキキャリパーのキャリパーピストンの汚れやピストンキャリパーの劣化が、ブレーキの効きを悪くしていることも多々あります。
オリジナルブレーキホース&フィッティング
 ブレーキで最終的な制動力を生み出すのは、ブレーキローターのブレーキパッドの摩擦です。ですからブレーキパッドの材質というのもブレーキ性能に大きく影響してくるので、交換時期になったらアップグレードしてみるのもいいでしょう。スタンダードキャリパー用のお奨めとしてはベスラのシンタードパッドで、国産車から乗り換えても違和感の無いブレーキフィールを発揮してくれるはずです。またブレーキローターと合わせて交換すると、よりフィールを向上させることができます。
ベスラ・ブレーキパッド
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φ292ステンレスブレーキ・フローティングローター
 ブレーキの入力部分では、ブレーキレバーの形状というのも非常に重要なファクターとなります。これは力の入れやすさとコントロールのしやすさが変ってきます。こういった事を考慮して、ミスミとのコラボレーションでレバーを開発販売していますので、一度試してみてはいかがでしょうか。細かな形状や位置の違いだけで、これだけレバー操作がしやすくなるのかと実感できるでしょう。
ミスミ製 ブレーキレバー(MSレバー)

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