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軽快さに感動、鋭い高速加速に衝動、のTrans-Am初試乗。 (2014/03/02)

トランザムAri

サンダンス初のツーリングモデル「Trans-Am =大陸横断 」のテストモデルに乗りました!!!!

「優れた空力特性を持つツアラーで大陸横断を悠々と旅をする。」
アメリカ大陸内を一気に46,000km以上走破した経験を持つZak。自然と大陸の厳しさの中で芽生えたツーリングモデルのデザイン。そのイメージは2001年に描いたラフスケッチから始まりました。

そして雑誌社編集者の数人にラフスケッチを見せつつコンセプトを披露。当時まだバガーというカテゴリーは国内では確立されていなかったため、興味を示したのはハードコアチョッパー誌編集長マコナベ氏(現チョッパージャーナル誌編集長)とライターの黒川哲奴氏だけだった。
 

ともあれ我道を行く精神のZakは、その後3Dデザインに取り組み、外装パーツ全てを自らモデリング製作開始しました。フロントカウルやレッグシールド、サイドバッグ等はライダーへの抵抗負担を軽減するだけでなく、エアロダイナミクスをも追求し、さらに機能利便性と軽量化も求めた構想でした。それは「デイトナウェポン」等をデザインした時と同じベクトルでの構想です。

空気の抵抗でバタつかぬように特に強度を持たせるために、外面と内面別々の2つの型を起こして貼付ける、ボックス構造にて製作。ハーレーとしてのデザインを取り入れなくてはハーレーではない!!と常に口癖のZakのこだわりは、特にカウルの形状には納得するまでに3度も作り直したほどのこだわりでした。

日常業務をこなしながらの、妥協を許さない具現化作業の結実は、構想より実に14年の歳月を要しました。しかし、その時間は全く無駄ではなかったと、私自身が試乗してみて悟る結果になったのです。

まずはその全貌をお見せしましょう。写真をご覧下さい。
シート高は至極低く、身長169cmの私でもカカトが地面にベッタリ付くほど。重心が低いため、サイドスタンドをかけた状態からバイクを起こすのに力は殆どいらない。たまたま居合わせた女性のお客様も跨がり、その軽さと扱いやすさに驚いていました。

テストマシンの完成した日に試乗した「「Trans-Am」は、生まれたてにして、まだまだ改善の余地があると言っていた初走行。それなのに「軽い。鋭い。風が身体に当たらない。」と乗り出して即座に感じさせる仕上がりでした。
かなりの高速走行状態でも全く安定しているだけでなく、同行したファットボーイと同時にクラッチを切って空走させた際に驚きの結果。ネイキッドのファットボーイより失速しなかったのです!!これはスタッフが交代で試乗して、全員が驚嘆して戻りました。

まとめますと、空力に優れたボディは走っている最中のエンジンフィーリングにも大きく影響していることも初めて感じさせてくれました。ノンカウルの同排気量車と較べて明らかに加速が早い。高速走行ではさらに空力の良さが活かされて、伸びやかに速度は上がっていく。その間、ライダーは風の抵抗にさらされることが少ないので、加速中の風圧に耐えるためにハンドルにしがみつく必要がない。しかも、高速道を巡航している時にアクセルを戻しても、風を受けて速度が落ちていく “いつもの” 減速感がなかった。空気の抵抗を受けている感覚がほとんどないのです。

マッチョなのに優れた空力特性を見せる「Trans-Am」が産まれた背景には、Zakが開発をしたデイトナウエポン1と2があります。空気を切り裂くようなデザインながら、空冷Vツインエンジンを効果的に冷却するために風の通り道を作る。「デイトナウェポン」どれほど空力に優れているかは、専属のライダーで元メーカーワークスの匹田選手からも耳にしていましたが、どれほどのものなのかがこの「Trans-Am」の空力デザインから想像する事ができました。そしてまた、ライダーへの負担も減らす。目に見えない空気を味方につける術は、レーシングマシン製作を通して身につけたとZakは語ってくれました。

公道を快適に走る為の空力性能を持つ「Trans-Am」は、結果だけが全てであるレースの世界の開発に、Zakは独自の考え方で永年関わってきたからこそ産み出せたんだ!! と私は心底感じた次第です。

完璧と言ってもいいボディですが、Zakはまだ1〜2カ所手直しをするつもりだそうです。それがどこかは教えてくれませんが、完成すればさらにさらに空力の良さが際立ってくる事でしょう。

ツーリングモデルの外装を換えるバガースタイルが認知されて久しいですが、 Zakはこの「Trans-Am」を彼の言う “ツーリングホットロッド” と言う新しいカテゴリーのコンセプトマシンとして考えています。それは間違いなく “ツーリングモデル” のカテゴリーそのものを覆してしまうような大きな存在感を放っていると、強く強く体感した初試乗でした。

完成直後に試乗する我が師匠Zak。

完成直後に試乗する我が師匠Zak。

トランザムIshi