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インジェクション トラブルシューティング(1)

ありがたい事に、ツインテックJapan バージョンのインジェクションコントローラーは、
日本国内で広く認知して頂けるようになりました。

ツインテックのコンピュータの持つ補正範囲の広さと補正の早さは、現在発売されているインジェクションモデル用コントローラーの中でもピカイチです。また信頼性も非常に高いと自負しています。

そこで、不定期ではありますが、サンダンスが経験してきたインジェクションモデルのトラブル例、そしてそれらの対処方法を公開していきたいと思います。

今回は、、、

マップセンサーからの2次エア混入です。
写真を見ればマップセンサーの取り付け位置が分かりますね。

マップセンサーは、スロットルボディに差し込まれています。ゴム製オイルシールで外部からの空気の混入を防いでいます。

マップセンサーはスロットルボディに差し込まれています。オイルシールで外部からの空気の混入を防いでいます。

インジェクションモデルのスロットルボディ中央部にあるマップセンサー

インジェクションモデルのスロットルボディ中央部にあるマップセンサー

このセンサーは、スロットルボディ内の圧力を感知しています。
ですから、この差し込み部分から余分な空気(2次エアといいます)が吸込まれた瞬間、
圧力が急激に変化します。この変化に伴ってエンジン回転が不安定になることがあるのです。
具体例を挙げましょう。

[症状]
・エンジン回転が不安定になることがある。
・アクセルを戻して減速している最中にエンジン回転が落ちないことがある。
・エンストすることがある。

[原因]
・2次エアの混入。

[該当箇所]
・インテークマニホールド フランジ部からの2次エア
・マップセンサーやインジェクター差し込み部からの2次エア
・エキゾーストパイプとシリンダーヘッドとの接合部からの2次エア
・エキゾーストバイプとサイレンサーとの接合部からの2次エア
など。

[対策]
2次エア混入部の修理、改善。

今回の例では、マップセンサーの差し込み部分からの2次エア吸込みが不調の原因でした。
写真を見ると、差し込み部分のオレンジ色のシールが変形したままになっていました。
この変形が元で先のような2次エア混入特有の不具合が出るようになったのです。

しかし、いつ変形したのでしょう?
車両は2013年モデルのダイナ。新車の納車からマップセンサーをいじった事は無かったそうです。
つまり、今回は新車組付け時にマップセンサーのシールが歪んだ状態で差し込まれ、そのまま変形してしまったのが原因でした。
ということで、今回の不調は純正コンピュータでも起こりうるものでした。参考になれば嬉しいです。

マップセンサー裏側の写真。オレンジ色の部分はシール材。このシール材と共に突起部がスロットルボディに差し込まれています。

マップセンサー裏側の写真。オレンジ色の部分はシール材。このシール材と共に突起部がスロットルボディに差し込まれています。

オレンジ部に近寄って見ると、、、へしゃげて変形しています。これが2次エア混入の原因になっていました。

オレンジ部に近寄って見ると、、、へしゃげて変形しています。これが2次エア混入の原因になっていました。

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