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4速ミッション オーバーホール ⑤

ラチェットトップのカバーを組み付ける前に仮止めでカバーをしニュートラルの状態でスプロケを廻し、シフターフォークや各ギヤが中立の位置であること、廻り方がスムーズさにかけないかなどを専用治具を用い全て確かめてから組み付けます。

またオープンプライマリーでは、ミッションを前後に支えるパーツが無くなり、ミッション位置が前後にずれやすく固定ボルトが破損する事が多発しています。
ミッションの正しいアライメントを出しやすく固定がガッチリ出来るロックアップミッションマウントプレートを使う事をお薦めします。
このプレート自体が正しい位置でしか固定出来ない構造になっていて、必要以上にマウントのボルトとナットを締め付けずナメさせるような事がなくなります。
また焼き入れが施されたクロモリ製の材料によってフレームの強度も上がります。

参考までに、これは以前にどこかで行われた悪い修理の例です。
ミッションのテンショナー等が取り付けていなかった為ミッションで起こった事例でマウントナットを締め付けすぎてナメて抜けてしまった為にスタッドボルトを太い物にかえられていた物です。
ボルトが曲がったりしている場合もあります。

無理な取付けによりミッションケースに負担がかかり底面が割れてしまった物の修正を行っています。
脱脂をした後にLPガスバーナーでミッションケース全体を温めアルゴン溶接を行い、フライス盤にて底面の形成を行っています。

こうなってしまってからでは、大切なマシンの価値が下がってしまいます。
予防策はお早めに!!

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