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SUNDANCE/SKF TRAKTEKローフリクションフォークシールのお知らせと注意点

“SUNDANCE TRAKTEK ローフリクションフォークシール”を購入されたお客様へのインフォメーションです。

当社が日本SKF社と共同で開発した、このSUNDANCE TRAKTEKローフリクションフォークシールは

SKF Fork Seak とはまったく異なる開発経緯で生まれた新しいコンセプトを持つフォークシールであり

当社のハーレー専用のサスペンションテクノロジー “ トラックテックフォークスプング ” の性能をより向上させる目的で製作したものです。

SUNDACE/SKF TRAKTEKローフリクションフォークシールは

従来のグリーン色をアイデンティティとしたNBR(ニトリルラバー)製品とは異なり

シール部を2ピースに分けたデザインで、グレー色の自己潤滑特性を持つポリウレタン材を専用の切削加工機械によって製作しております。

昨年の秋までにテストを終え、年明けより販売を開始し、オイルシールとして条件の悪い2期目の夏に差し掛かった所、全体の2%ほどの車両に若干のオイル漏れが確認されました。最も多かったのが近年のダイナやFLH系に採用されているΦ49フォークです。そうした問題点を改善する為に我々は様々な検証を試みました。

今回の問題解決の一つは、フォークオイルの粘度の向上で殆ど改善されました。しかし、それでも改善されない数台においては、そのフォーク部品を細かく検証して共通の問題が見つかりました。それは、フォークブッシュの摩耗によるスライドガタ。次にインナーチューブの傷。これらが原因と思われます。ただ、この車両は純正フォークシール使用時には漏れは無かった(または少なかった)と聞きました。我々のローフリクションフォークシールに於いては、それらのやや不良な点を改善する。もしくは誤魔化すための商品ではない事をご理解下さい。純正フォークシールがそうした若干の経年摩耗を覆い隠す目的もあってフリクションの大きさを妥協しているものなのですから。

弊社のフォークオイルは純正よりも、かなり粘度が柔らかい番数をオリジナルとして生産し推奨してきました。それは、純正等のフォークシールのフリクションが大きく、フォークストロークにタイムラグが生じやすく、それを最小にする意味合いです。しかし、当社SUNDANCE TRAKTEKローフリクションフォークシールの使用ではタイムラグが殆どなくなるため、一段固めのオイルの使用がベストという結果になり、今までソフトタイプを入れていた方はミディアム、ミディアムを 入れていた方はハードというふうにフォークオイルの固さレベルを上げての使用を指定する事になりました。

それによって、フォークからのオイル漏れをも同時に解決する事が出来たという報告です。フォークオイルの粘度が変ることによって、フォークの動き自体の心配をされる方もいるかもしれませんが、フォークシールによる引きずりが無く なり、早いストロークになっている現状より、トラクション的にはかえって良い結果が出ております。

Φ39  φ41 のフォークシールでも同様に1つ固いフォークオイルへの変更がベストです。

Φ49フォーク用に関して、より完璧な状態の商品をお届けしたいと考え、今回の情報公開に至りました。弊社としては、そういう部分に隠し事することなく、より良い製品をお届けできればと常々考えています。

純正でも漏れることが多いΦ49フォークゆえの問題かもしれませんが、その点を改善、修正し、より高いパフォーマンスを求めることが、弊社 SUNDANCEの変わらぬ理念であり、存在意義であると我々自身も考えます。Φ49フォーク用以外でも当社フォークシールによって漏れ等の問題が見られるユーザー様は、是非、お気軽にご一報いただけると幸いです。

弊社にて開発を進めた、このSUNDANCE TRAKTEKローフリクションフォークシールですが、一般的なレース専用フロントフォークでも使用されているNBR(ニトリル製)タイプと比較して、自己潤滑特性を持つポリウレタンシールは、40%フリクションが少ないという特徴があります。

通常、シール製品はは金型に材料を流し込んで生産するのが常なのですが、弊社のフォークシールはポリウレタン系の材料をひとつ、ひとつ切削加工しているため

通常のオイルシールよりも手間が掛けられています。

結果、ローフリクションかつ、素材物性としてNBRと比較すると、およそ4倍の耐摩耗性があるというメリットを考え、今回、テスト的にモニタープライスにて安価にリリースしてきましたが、一部オイル漏れの問題等もクリアでき、次回の製作ロッドより、値上げをお願いすることになります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

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